HOME > ブログ > アーカイブ > 院長ブログ: 2014年6月

ブログ : 院長ブログ: 2014年6月

嚙める 外れない 快適な総入れ歯 上下顎同時印象法 総義歯  藤沢の歯医者

日本の一般的な総入れ歯とは全く違ったコンセプトの総入れ歯です

総入れ歯は安定がむずかしく、
「痛くて固いものは食べられない」
「口を開けただけで入れ歯が落ちてきて人前で話をするのが恥ずかしい」
そんな経験をしてませんか?
たしかに総入れ歯の安定は難しいですが、うまくいけばほとんどなんでも食べられる生活も期待できます。口を開けて笑うことができます。
そんな入れ歯を作るために
1.ナソロジー(顎咬合学)
2.日本古来の木床義歯
3. Dr.Strack(ドイツ・チュービンゲン大学)の総入れ歯

といった、学問や体系をまとめてIPSG代表稲葉繁先生が考案したのが「上下顎同時印象法による究極の総義歯」なのです。
 
1.ナソロジー(顎咬合学)
すべての歯科治療に共通する基本概念です。
とても簡単にいうと「顎が自然に閉じたい位置(中心位)と歯の咬みたい位置(咬頭嵌合位)をできるだけ一致させる」ということが重要です。ここにズレが生じていると様々な疾病・トラブル・不快症状が発生します。
 
2.日本古来の木床義歯
世界最古の総入れ歯
実は世界最古の入れ歯は日本で作られていたのです。紀伊・和歌山の願成寺の仏姫が使用していた木床義歯で、1500年代に作られたものです。
mokusyou.jpgこの入れ歯は、ツゲ(黄楊)の木を削って彫ったものです。奥歯がすり減っていることから、実際に使用されていたと思われます。日本の伝統的な仏像彫刻の高度な技術が応用されています。ちなみにヨーロッパでは、総入れ歯が実用化されたのは1800年代になってからです。
では、入れ歯安定剤も何もない時代にどのようにして痛くならない使える入れ歯を作製したのでしょうか?
その製作方法のカギは、蜜蝋を温めて軟化し一塊で口に入れて、お口の中の空洞の形のすべてを一塊で印象採得・型取りするものです。“一つのものを二つに割るからまた一つに戻る。” ちょうどハマグリの貝合わせ遊びのように。二枚貝はもともと対だった貝殻としか組み合わせることができないのです。
現在一般的な総入れ歯製作法は、上下を別々で型取りをして上下を別々に製作し最後に合わせようとします。しかし、もとが別々のものを一つに合わせるのは至難の業です。
 
3. Dr.Strackの総入れ歯
もともと、歯並び・歯列は、外側の唇や頬の筋肉の圧力と内側の舌の圧力のバランスの取れた位置に出来上がります。
Strak Low 003.jpgシュトラックデンチャーの基本は、“歯を失っても筋肉や軟組織の均衡状態は変わらないので、天然歯と同じ場所に人工歯を配列することが最もよい。”ということです。さらには、軟組織の力関係を型取りに現して筋肉のサポートを受けて入れ歯が動かないようにする、筋肉で支える入れ歯にすることが重要です。
現在一般的な入れ歯の製作方法は、Dr.Gysiの歯槽頂間線法則に基づいて製作されます。しかし、吸収した骨に合わせて作るため、もともとの位置と全く違うところに歯が並び、小さすぎて合わないものしか出来上がりません。
また、ふくらみを失った口元は、とても年齢を感じさせます。 Dr.Strackの義歯は、筋肉のサポートを得るために失った骨や歯ぐきも再現するので、見た目の印象が若返ります。


doujiimp002.png顎の咬みたい位置で、まわりの頬や唇まで一塊で口の中全体を型取りして、それを二つに割ります。

FD UL.jpg
だからまた一つに戻るので、しっかり嚙めるようになります。

FD UL002.jpg
周囲軟組織のサポートを考慮した形態に仕上がり入れ歯が安定します。
 
他にもイボカップシステムやオーソシットなど、様々な技術と知識を集約し隅々まで細心の注意を払って作製する機能的な総入れ歯を体感してみませんか?

歯科医院で使う治療の水が清潔だと思っていませんか?      片瀬 あらやしき歯科

案外知られていないことですが、病院で使われている治療水が雑菌だらけという驚くべき調査結果があります。歯科で使われる診療台の給水管の汚染は、1960年代から報告され、1990年代には、歯科ユニットの給水管内に形成される『バイオフィルムによる汚染』が問題視されるようになりました。口内洗浄装置(うがい水)や切削装置から出てくる水(タービン水)が、大量の細菌で汚染されていることが東京医科歯科大学大学院の荒木孝二助教授らの調査で判明したのです。

日本の一般的な歯科医院で歯を削ったり洗浄したりする際に使う水に含まれる細菌数は、アメリカ歯科医師会(ADA)の基準に比べ、約100から2500倍もの細菌がうようよしていることが分かりました。従属栄養細菌は、人体に病原性を持つ細菌ではありませんが、免疫力の低下した人には影響が出る可能性(日和見感染)も指摘されています。いくら細菌学的に問題ないといっても、歯の治療にはできるだけきれいな水を使ったほうがいいのは当然ですよね?(イタリアでは歯科治療水からレジオネラ感染症による死亡報告があります)

治療に使われる水は、水道管から診療台に付属しているパイプやホースを介して出てきます。塩素が大量にあって、常に流れている水道水では繋殖しませんが、診療台の水はライン内で滞留している時間が長いために中で細菌が増えて汚染されるのです。休診日の翌朝なんて最悪です。大げさではなく、ぬめりの付いた風呂桶にたまった水を飲んでいるようなものなのです。
フラッシングだけではほとんど意味がありません。

kavo 001.jpg

水消毒システムを備えた、KaVo社の診療台を当院では導入しています。KaVoの診療台には、タービン水やうがい水に低濃度の過酸化水素水が用いられていて、常に給水チューブ内を清潔に保つ水消毒の機能(常時水消毒機能)があります。また、休診日前に高濃度の過酸化水素水で漬け置き処理する集中水消毒システムも合わせて装備されていますので、いつもきれいな水で治療できるよう、診療時と休診時ともに二重の対策がとられています。

内部構造も中を流れる水の行き止まりがなく、常に流動的でたまり水にならないように設計されています。
細菌の繁殖とバイオフィルムの形成を抑えるには、継続的な過酸化水素水の利用が効果的とされているので、特に常時水消毒の機能は有効です。

KaVoの水消毒は、常に清潔で安全・安心な治療環境を提供してくれます。
kavo 002.jpg









1

« 院長ブログ: 2014年5月 | メインページ | アーカイブ | 院長ブログ: 2014年7月 »


ご予約