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あらやしき歯科ブログ 2015年3月

歯周病は怖くない!? ― たった4つの"S"を理解するだけで

歯周病はとても怖い病気です。
・大切な歯を失うことになります
・全身の様々な臓器に影響を及ぼします(生活習慣病の原因となる慢性炎症巣)
 
でも、もしかしたら、あなたは「私には関係ない・自分は大丈夫」と他人事のように思っていませんか?
 
全人類の共通課題。歯周病の特徴は、4つのSで説明することができます。
 
●歯周病の「4S」とは?
①    Silent disease 『サイレント・ディジーズ』
(silent=静か、disease=病気)
②    Social disease 『ソーシャル・ディジーズ』
(social=社会、disease=病気)
③    Slowly progress 『スローリー・プログレス』
(slowly=ゆっくり、progress=進展)
④    Self controllable 『セルフ・コントローラブル』
(self=自己、controllable=制御可能な)
 
では、ひも解いていきましょう。①の『サイレント・ディジーズ』とは、静かな病気。つまり、ほとんど自覚症状なく進行してしまう病気です。虫歯のように「突然すごく痛い!」なんてことは、ほとんど起こりません。
ほとんど痛みを伴わないからこそ、なかなか病気を自覚することができないのです。そのため多くの人が放置して「あれっ!なんかまずいのかなぁ?」と自覚した時には、ほとんど手遅れ(いつ歯を失ってもおかしくない)という事態になります。知らず知らずのうちにだんだん症状が進んでしまいます。しかも糖尿病、心疾患や脳血管疾患などが発症したとしても、歯周病が原因だと見破られることなく、さらによくない結果を招く恐れがあります(歯周炎の影響でインスリンの働きが阻害されて糖尿病が悪化します・心筋梗塞で亡くなった方を解剖すると心臓から口腔内細菌の塊が見つかります・脳動脈瘤の中からも歯周病の細菌が見つかります)。
 
②の『ソーシャル・ディジーズ』は、社会的な病気。歯周病は決して特殊な病気ではありません。日本人は40代で約80%が、歯周病におかされているというデータがあります。さらに、ギネスブックには「全世界で最も蔓延している病気は歯周病である。地球上を見渡してもこの病気に冒されていない人間は数えるほどしかいない」と記載されています。歯周病は、我々人類全体の問題であって、決して他人事ではありません。それほど普通に誰もがかかってしまう病気なのです。なので、「私は大丈夫」なんて思っている人ほど危険です。
 
だいぶ怖い話になってしまいましたね。③の『スローリー・プログレス』とは、病気の進行がきわめてゆっくりであるということを表しています。すぐには症状が出ないので、なかなか自覚することがありません。
お口のお手入れをおろそかにしていても、20代ではあまり大きな変化はないかもしれません。しかし、30代・40代とお手入れの悪い状態が長く続けば続くほど、歯周病が進行し、歯を支えている骨がなくなり、グラグラして、くさい膿が歯ぐきから滲み出てきます。食事がしづらくなり、やがて歯を失います。当然、その先には全身への弊害も待ち受けています。
 
歯周病は、誰かれかまわず、こっそり忍び寄って来て、じわじわとその勢力を伸ばし、やがては全身に広がっていく、恐ろしい病気であることをしっかりと覚えておいてください。
 
ここまでかなり憂鬱な話になってしまいましたが、希望はあります。④の『セルフ・コントローラブル』とは、歯周病は自分でコントロールできますよ、ということです。毎日、歯のケアをきちんとして、定期的に歯科医院でメインテナンスしていけば、歯周病は予防することができるのです。歯周病は、歯周病原性細菌に起因するバイオフィルム感染症です。ご家庭と歯科医院で、感染症予防対策を計画的に行えば、未然に防げる病気です。
 
「何ともない・痛くない・悪くなってる気がしない」なんて言って放って置くと、いつの間にか取り返しのつかないことになります。ホントです。
しっかりと歯周病予防対策・歯科医院での定期的なメインテナンスを実践するために、歯科医院に予約の連絡をしてください。
 
顕微鏡を使わないと見ることのできない細菌を除去するためには、ご家庭でのお手入れだけでは不十分なので、定期的なプロフェッショナルケアが必要です。
「何ともない・痛くない・悪くなってる気がしない」そんな当たり前の毎日・楽しい毎日を保っていくために、1年間の中のほんの何日かだけは、歯のメインテナンスにために歯科医院に行く時間を作るべきなのです。
 
今すぐ歯科医院に予約の電話を掛けましょう。あなたの歯を守れるのは、あなたの行動だけしかありません。
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