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真の健康を手に入れ、維持するための4つの要素

健康の保持・増進に欠かせない基本要素は「栄養」「運動」「休養」と「歯の健康」です
 
あなたの考える「健康」とはどのようなものでしょうか?
WHO(世界保健機関)の健康の定義は「健康とは単に病気や虚弱ではないということだけではなく、身体、精神及び社会的に良好な状態を指す」です。どうやら健康という言葉には「病気か?病気じゃないか?ということもあるけれど、家族、職場・学校などコミュニティーの人間関係が良好で、精神的に安定していて、日常生活を営むために必要な体力が十分にある」という意味も含まれているようです。
そこで日本では、
国民の健康の増進を形成する基本要素となる
1. 栄養 2. 運動 3. 休養 4. 飲酒 5. 喫煙 6. 歯の健康
に関する生活習慣の改善が重要である。(健康日本21)
としています。
4.と5.お酒とタバコは嗜好品です。関係ない人も多いので、今回は全員が共通して取り組まなければならない「栄養」「運動」「休養」と「歯の健康」にフォーカスしたいと思います。
 
栄養・食生活
「栄養」というと栄養失調を思い描くかもしれませんが、現代社会で問題になっているのは、カロリーの過剰摂取・偏食傾向による低栄養です。
子どもの健やかな発育は、子どもの適正体重を維持するために、朝・昼・夕の3食を必ず食べることに気をつけて食事をする、共食・子どもが1人で食事をする機会をなくす、といった生活習慣の獲得が重要です。生活機能(生きる力)を獲得し自立するためには、リズムを身につけることが肝要です。
高齢期の適切な栄養は、生活の質の向上と身体機能を維持し生活機能の自立を確保する上で、極めて重要です。高齢者の低栄養が、要介護及び総死亡に対する独立したリスク要因となっています。したがって、高齢者の低栄養状態を予防・改善し、適切な栄養状態を確保することができれば、健康余命の延伸が期待できます。今後必要となる低栄養対策としては、まず、高齢期に不足しがちなタンパク質や脂質は十分に摂り、多様な食品摂取に留意することといった、高齢期の正しい食のあり方を実践しなければなりません。
 
運動・身体活動
身体活動量・運動量の多い人は、不活発な人と比較して、循環器疾患やがんなどの生活習慣病の発症リスクが低いことがわかっています。WHOでは、高血圧(13%)、喫煙(9%)、高血糖(6%)に次いで、身体不活動(6%)を全世界の死亡に対する危険因子の第4位に上げています。日本では、身体活動・運動の不足は「喫煙」、「高血圧」に次いで生活習慣病による死亡の3番目の危険因子です。また、身体活動・運動は生活習慣病の発症予防だけでなく、高齢者の認知機能や運動器機能の低下などの社会生活機能の低下と関係することもわかってきました。
子どもは、運動やスポーツ習慣といった健やかな生活習慣を幼少時から身につけ、生活習慣病予防の基盤を固め、生涯にわたって健康な生活習慣を継続できるようにしましょう。
高齢者も運動・スポーツ習慣を身につけ、維持することが理想です。理想だけどむずかしい…そこで、歩行(歩数・速度)に注目しましょう。
歩数は、比較的活発な身体活動の客観的な指標となります。歩数の不足や減少は、肥満や生活習慣病発症の危険因子であるだけでなく、高齢者の自立度低下や虚弱の危険因子であるなど、最も懸念すべき問題なので、早急に重点的な対策を実施する必要があるます。生活習慣病予防のために1日8,000 歩~10,000 歩(週23 メッツ・時*)以上の身体活動を行いましょう。
歩行速度が速い高齢者ほど生活機能を維持しやすく余命も長いことが知られています。歩
行速度は要介護状態に対する予知因子ともいえる機能です。歩く速度があるレベルよりも低下してしまうと、日常生活に不自由が生じ始めます。
このような運動・身体活動を抑制してしまう因子として、ロコモティブシンドローム(運動器症候群)が問題視されています。
ロコモティブシンドローム(運動器症候群)とは、運動器の障害のために自立度が低下し、介護が必要となる危険性の高い状態をいいます。
 
休養
休養は、こころの健康を保ち、心身の疲労の回復と充実した人生をすごすための重要な要素の一つです。健康づくりのための休養には、「休む」ことと「養う」ことの二つの機能が含まれています。
「休」の要素は、主に、労働や活動などによって生じた心身の疲労を、安静や睡眠などで解消することで、疲労からの回復を図り、元の活力を持った状態に戻し、健康を保持するものです。一方「養」の要素は、明日に向かって英気を養うと言うように、主体的に自らの身体的、精神的、社会的な機能を高めることで、健康の潜在能力を高め、健康増進を促進するものです。つまり、健康づくりのための休養は、ただ単に身体を休めるというだけでなく、受動的な「休」の要素と能動的な「養」の要素から成る意味合いの広いものです。
睡眠不足は、疲労感をもたらし、情緒を不安定にし、適切な判断力を鈍らせ、事故のリスクを高めるなど、生活の質に大きく影響します。また、睡眠障害はこころの病気の一症状としてあらわれることも多く、再発や再燃リスクも高めます。さらには、睡眠不足や睡眠障害が肥満、高血圧、糖尿病の発症・悪化要因であること、心疾患や脳血管障害を引き起こし、ひいては死亡率の上昇をもたらすことも知られています。
 
歯・口腔の健康
なぜ、健康日本21では「歯の健康」を重要な要素に挙げていると思いますか?
歯・口腔の健康は、口から食べる喜び、話す楽しみを保つためにとても重要で、身体的な健康のみならず、精神的、社会的な健康にも大きく寄与します。歯の喪失による咀嚼機能や構音機能の低下は多面的な影響によって、最終的に生活の質に大きく関連します。
なぜなら、栄養・運動・休養は、歯の健康があってこそ、良好な状態を保てるからです。
 
栄養:口の中の状況が悪かったら、いくら内科医・管理栄養士の栄養指導を受けたとしても、十分に実行できません。歯並びが悪い・歯の本数が少ない・入れ歯が合わない・虫歯が痛いなど、しっかり噛めない・咀嚼できない状態だと、固い・食べ応えのある食品を避けて軟らかい食品に偏ってしまいます。(歯から予防するタンパク質低栄養とサルコペニア肥満参照
咀嚼は、食べ物を細かく噛み砕き、唾液とよく混ぜ合わせます。唾液にはアミラーゼという消化酵素、免疫物質(IgA)や抗菌物質(リゾチームなど)が含まれています。でんぷんの分解・消化を助け、上気道感染や食中毒などから体を守る役割も果たしています。
ほとんど噛まずに食べられる炭水化物中心の食事で、栄養バランスが崩れていませんか?また、しっかり食事をとっているようでも、十分に咀嚼できずに丸飲み状態では、胃腸に大きな負担をかけ、免疫力にも影響します。
咀嚼機能をはじめとする口腔機能は、生涯を通じて健やかな日常生活を送る上で、大きな役割を果たします。
 
運動:顎関節症で顎運動・咀嚼運動がきちんと行えない。ということもありますが、歯、特に下顎は、平衡感覚に関係します。わずかな咬み合わせのずれで首の筋肉のバランスが悪くなり、それに伴って身体の左右バランスも悪くなります。運動を行う上で基本となる頭部の位置固定が不安定になってしまいます。しっかり噛めなければ、食いしばって力を発揮することができません。
口の周りの筋肉の発達や正しい舌の運動は、発音・構音、顔の表情を整える、あるいは飲み込む機能を維持するために重要です。口の周囲の筋肉機能の低下は、口呼吸による免疫力の低下や誤嚥性肺炎のリスクを高めます。
また、歯周病は、ガン・心疾患・脳血管疾患・糖尿病…様々な生活習慣病を引き起こします。病気になれば運動どころではありません。さらには、関節リウマチを引き起こす原因のひとつになることがわかっています。関節リウマチになれば、運動機能を正常に保つことが困難になります。
 
休養:“歯が痛くて眠れない!”となれば、十分な睡眠・休養は望めません。あるいは、十分睡眠時間をとっているつもりでも、睡眠時無呼吸症候群で深い睡眠がとれず、休養になっていない。ということもあります。
脳内のお口の感覚や運動をつかさどる部分は、とても広い範囲を占めています。噛むこと・味わうことは、視覚(食卓の彩り)、嗅覚(香り)や会話などと共に脳の活性化につながります。咀嚼運動は、呼吸や歩行と同じ、代表的なリズム活動です。リズム活動によって、脳内にセロトニンという神経伝達物質が増えると、過度な興奮や不安を鎮めてストレスが緩和・解消され、安定した日中活動の支えになります。興奮した子どもを落ち着かせるには、リズム運動が効果的ですね。また、常に大きなプレッシャーを抱えるアスリートがガムを噛むという行為は、理にかなったストレスに打ち勝つための方策ですね。噛むこと・歯ぎしりは、ストレス対策に重要な役割を果たしています。
 
このように、歯・口腔の健康は、健康で質の高い生活を営む上で基礎的かつ重要な役割を果たしているのです。
「歯と口腔の健康」を軽視・ないがしろにしてしまっては、いくら「栄養・運動・休養」その他のどんな健康法に力を注いでも、目指す「健康」は遠のくばかりになってしまいかねません。
「サプリを飲んでいるから大丈夫」「走っているから大丈夫」「十分寝てるから大丈夫」本当にそうでしょうか?何か一つでは不十分です。全体のバランス、特に見過ごしがちな「歯の健康」が重要です。
健康増進に向けて、歯とお口の状態は常に変化しているということを考慮しつつ、そのときの状態に最適なケアを行うように心がけましょう。
 
メッツ・時*(健康づくりのための運動指針2006より抜粋)
身体活動の強さと量を表す単位として、身体活動の強さについては「メッツ」を用い、身体活動の量については「メッツ・時」を「エクササイズ」と呼ぶこととしました。
(1)「メッツ」(強さの単位)
 身体活動の強さを、安静時の何倍に相当するかで表す単位で、座って安静にしている状態が1メッツ、普通歩行が3メッツに相当します。
(2)「エクササイズ(Ex)」(=メッツ・時)(量の単位)
 身体活動の量を表す単位で、身体活動の強度(メッツ)に身体活動の実施時間(時)をかけたものです。より強い身体活動ほど短い時間で1エクササイズとなります。
(例)
 3メッツの身体活動を1時間行った場合:3メッツ×  1時間=3エクササイズ(メッツ・時)
 6メッツの身体活動を30分行った場合:6メッツ×1/2時間=3エクササイズ(メッツ・時)




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日本総合口腔医療学会・第18回学術セミナーで根管治療について講義をしました

第18回jsgomセミナー.jpg
人間と動物の歯科治療を比べられるユニークな学会である日本総合口腔医療学会。
2019年7月7日のセミナーは【動物歯科の臨床】シリーズ、
獣医師・獣看護師に向けての歯内療法(歯の根っこの中の管の治療)のセミナーでした。
 
ペットの歯周病も人間と同様に深刻で、治療のニーズが多いにもかかわらず、
現在の大学獣医科のカリキュラムには口腔・お口についての教育はありません。
 
前半は、私、嶋倉が
歯科医師が日常的に行っている【人間の歯内治療の基本】を考え方から、なるべく、感覚的なところまで、説明しました。
目では直接、見ることのできない場所の治療だからこそ、コンセプトを持って、イメージしながら、実際には、指先の感覚が大切になってきます。
 
後半は、とだ動物病院の戸田功先生が
動物病院で行われている実際の症例を中心に、丁寧に解説しました。
 
イヌもネコも歯を折ってしまうことがありますが、
 
イヌの場合、噛むことで、歯が折れてしまうことがあります。それも結構な割合です。
それも、人間がイメージする硬いものはもちろんですが、そこまで硬くないものでも、折れてしまいやすい歯があります。
それが、烈肉歯と呼ばれる、イヌの奥歯の中で一番大きい奥歯です。
 
人間の場合、歯が折れて、歯の中の神経がむき出しになってしまったら、、、
とんでもない激痛で、考えただけでも恐ろしいですが、耐えられないと思います。
 
ところがイヌは、幸か不幸か、痛みに強いためにあんまり痛がらないのです。そのままご飯を食べて、生活し続けてしまいます。
(ネコは顔をやたらと気にする仕草やご飯を食べないことで教えてくれるみたいです)
 
だから、気づかないままで時が流れてしまうようです。
また、残念なことに、獣医師でも、痛がらないから様子を見ましょう。という事になってしまうことが多いようです。
 
しかし、痛くないからと言って、放置していいはずがありません。
折れた歯から入ったバイ菌が、根っこの中を通って、歯根の先まで回っていきます。
さらにバイ菌が進行すると、膿の袋で顔が腫れあがり、頬に穴が開いて膿が垂れてきます。
飼い主さんは、ようやく気が付いて動物病院に行きますが、まさか、歯が折れていたなんて、、、(驚)
 
抜歯して、歯も多くの骨も失ってしまいます。
 
日ごろから
・飼い主さんに、硬いものを与えないように注意喚起してください。折れたり、歯が極端に擦り減ったり、歯髄が出てきてしまいます。
・診察の時は、ちょっと、歯の形が変わっているかも?と、口の中もよく見てあげてください。
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大型犬の根っこの治療を行うには、人間用の器具ではできません。
今のところアメリカから手に入れるしかないそうです。
動物の歯科治療も当たり前になって、専用の治療器具が手に入りやすくなるといいですね。
 
根拠のある歯科治療が行えて
ペットの健康寿命を延ばして、ペットと飼い主さんの幸せを守っていけるように
歯科医師もお手伝いできたら幸いです。
 
貴重なお時間をありがとうございました。


 

生まれ変わったように噛める!_ドイツ式入れ歯専門医院・神奈川・湘南のあらやしき歯科医院



「右側で噛むことは、あきらめていました。これは生まれ変わったってことですね!」
 
入れ歯と自分の歯が、かんぬき(閂)でガッチリと連結されます。
 
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もちろん、カギを開けないと外れないので、
入れ歯が浮いて喋れない。とか、入れ歯が外れて恥ずかしい。なんてことにはなりません。


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